「心の中で一緒に生きている」若くして子供を亡くした親はそう心に決めて生きていく
同じ「死」でも、若い人と老人では悲しみや無念さが違います。若い患者さんの死は、これからたくさんの人生が残っていたはずです。なんとか生きたい。周りの人も医療者も、なんとしても生かしたい。
白血病で亡くなった17歳の女子高校生・M子さんの最後の日記です。
――これが私の出す最後の手紙であるかもしれないのに本当に何を書いたらいいのか分からない。
今生の別れの言葉は何がいいのか思いつきやしない。
私はもう一度生きたい。病気を克服してもう一度生きたかった。
ありがとう。
私のために泣き、苦しみ、疲れ、身をささげんとしてくれた人たちへ。
人間は誰かの役に立ちたい、救ってあげたい、又、誰かの何かのために死にたいと理想を持つ。
自分の生が死が意味あるものでありたいと思う。
少なくとも私にとってあなたがたの生は意味あるものであるだけではなく、無くてはならないものとして存在している。