歯周病が全身の病気に関係する3つの理由 がんとの関連性も
■症状がなくても問題があるケースも
ところが、一般の人には歯周病対策の重要性がイマイチ伝わっていないのが現状。「歯医者に何年も行っていない」という人も多いのではないか。伊東院長が言う。
「内科医にすすめられて当院を受診した患者さんの中には、60年以上、歯医者に診てもらっていない方もいました。歯周病は『症状がないから問題なし』ではありません。歯周病の症状は、『歯磨きをすると血が出る』『歯茎が腫れる』『歯がグラグラする』『膿が出る』『痛む』などですが症状がある時とない時を繰り返して悪化していきます。また、初期では症状が軽いので放置しがちで、症状を自覚した時には中等度から重度の歯周病になっていることも珍しくありません」
最低でも3カ月に1度は歯科医を受診し、口腔内のチェックとクリーニングをすべき。特に、高血圧や糖尿病、脂質異常症など生活習慣病や心臓血管病のある人は、歯科と循環器科の専門医が連携して治療にあたるクリニックを探してみるとよい。