ミラクルひかるは腹膜炎 虫垂炎が生死を分ける中年の事情

公開日: 更新日:

「何となく痛みを感じるようになったのはヘソの上か右側でした。そこは胃に近い。もともと、胃が弱くて、胃痛に悩まされていて、痛みの原因は胃炎のせいだと踏んでいました。2、3日様子を見ると、軽くなっていたのもあって。しばらくするとまた痛むのですが、やっぱり軽い。そんなことを繰り返すうちに、右下腹部が痛み始めた。でも、仕事もあって、鎮痛剤を飲むとよくなるんです。その数日後でした。あまりの痛みにベッドで膝を抱えて丸くなったまま動けなくなったのは……」

■治療で切除すると大腸がんリスクは2倍に

 虫垂炎が悪化して、腹膜炎を起こし、腹壁に穴があき、その穴から膿が腹部に漏れ出す。ミラクルと同じ症状で、2人とも腹部の洗浄でピンチを脱しているが、“膿浸し”が長引けば、命を落とす。「たかが盲腸」とバカにできないゆえんである。

「痛みがヘソのあたりにあるときは、程度も軽く放置されやすい。それが右下腹部に移ったら、かなりひどいはずで、吐き気や発熱もあるでしょう。右下腹部の痛みと吐き気、発熱は虫垂炎の3大症状。激しく痛む場所は震源地そのものですが、鎮痛薬で治まる経験があると、それが刷り込みになって、激しい痛みでさえ放置されることが少なくないのです。仕事や家庭の事情で休めなかったりすると、なおさらでしょう」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」