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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

平均寿命が延びて要支援・要介護年齢は5~8年後ろ倒しへ

公開日: 更新日:

 男性の要支援・要介護は、70代後半で10人に1人、80代前半で5人に1人。この数字を見て、不安に思うかもしれません。

 しかし、これだけ寿命が延び続けているのですから、要支援・要介護年齢が繰り下がっているかもしれません。

 そこで厚生労働省の「介護保険事業状況報告」をもう一度見てみると、次のようなことが分かりました。

 2006年における要支援・要介護認定者数は、男女合計で約440万人。その10年後の16年には632万人に増えました。わずか10年間で、200万人近くも増えたのです。

 ところが前期高齢者(65~74歳)に占める要支援・要介護者の割合を計算すると、次のようになりました。

 2006年 5・1%

 2016年 4・1%

 つまり、06年には、前期高齢者の約20人に1人が要支援・要介護になっていたのですが、16年には約25人に1人に下がっていたのです。

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