【爪】伸びた白い部分をすべて切ってしまうのは大間違い
爪が伸びるスピードは、血流が多く、新陳代謝が活発な手の爪の方が、足爪よりも2倍くらい速い。個人差や年齢差もあるが、健康な成人の手の爪は1日に大体、0・1ミリずつ伸びるとされている。
爪を切る頻度の目安は、手は2~3週間に1回、2回に1回は足爪も一緒に切るといい。伸ばすと伸ばすだけ爪が割れるリスクや、爪が切りにくくなる。こまめに切って、深く切り過ぎないことが爪のケアになる。
では、深爪の習慣はどんなトラブルを引き起こすのか。
「手の深爪をしている人の中には、指先の皮膚がカサカサになってむけたり、ひび割れたりする人がいます。このような場合、深爪が原因なので薬を塗っても治りませんが、爪を長く伸ばしてあげれば治ります。それと、特に足爪の端を深く切ることで起こりやすいのは『陥入爪』です。足は体重と踏み込む力が加わるので深く切った部分の皮膚が盛り上がり、爪が皮膚に食い込んで激しい痛みが生じます」
また、爪の病気には「巻き爪」もある。爪先の両端が中央に向かって大きく曲がる病気で、爪の下の皮膚を強く圧迫する。ひどくなると炎症を起こしたり、痛みを感じたりする。バイアス切りをすると巻き爪の原因になるが、それだけではない。