足がむくむ 指で強く5秒押してへこみが戻らなければ病院へ
「むくみの原因のひとつに下肢静脈瘤があると考えてください。下肢静脈瘤以外にむくみから深刻な病気が見つかる場合がある。むくみがあれば専門医を受診すべきです」
■むくみを診るのは血管外科
“専門医”とは、血管外科医。整形外科や皮膚科を受診する人が多いが、むくみは全身疾患による症状なので、全身を診られる血管外科医がベターなのだ。
榊原医師の診察はまず、親指でふくらはぎを5秒間強めに押し、手を放した後にへこみが戻るかどうかをチェック。記者の場合、30秒経っても完全にへこみが戻らなかった。次に、立った状態で膝の裏や足の付け根の静脈を超音波で検査。静脈の太さが5ミリ以上あり、弁逆流があれば、下肢静脈瘤が考えられる。
結論から言うと、記者は下肢静脈瘤ではなかった。しかし、むくみは超音波でも確認された。
「むくみがあり、下肢静脈瘤ではない場合、朝はスッキリしているが、夕方以降ひどくなる人は一般的に、飲酒も含めた水分の取り過ぎ、運動不足、肥満が原因。医療用の『弾性ストッキング(足を圧迫する医療用靴下)』を日中はき、適度な運動や肥満解消で改善する可能性が高い。ただし、心臓や腎臓の機能不全の疑いもあるので、それらの検査は必須です」