臨床研究では「思い出しやすさ」で結果が歪められる場合も
この2倍の差が、真に冷えの差であるかどうかは怪しくなってきます。インフルエンザ患者で2倍思い出しやすかっただけかもしれないのです。
臨床研究では真の関係をゆがめるさまざまな因子が存在します。この因子のことを「バイアス」と呼びます。インフルエンザと冷えの関係は、真の関係でなく、バイアスの結果でないかと検討する必要があります。
因果関係かどうかを吟味するには、比較対照を置いているかどうか、関係をゆがめるような因子、バイアスがないかどうかに注目することが重要です。