寝ても疲れがとれない人はリビングの照明を暗くする
夜にメラトニンをしっかり分泌させるには、帰宅してから就寝までの時間を過ごす部屋の光も重要です。
私が睡眠セミナーを実施している企業で、快眠のために実行した行動で効果を感じた取り組みについてアンケート調査したところ、最も多い回答が「帰宅後にリビングの照明を暗くすること」でした。
メラトニンは、500ルクスより暗くなると分泌され始めます。500ルクスは、オフィスや家庭で一般的に使われている白色蛍光灯の明るさで、その下で3時間過ごすと夜間に分泌されるはずのメラトニンが50%減るという報告があります。夜に帰宅してリビングを暗くして過ごしていると、メラトニンの分泌が増えてスムーズに眠くなるケースが多くなるのです。
日が落ちたら余計な照明はすべて消灯するのが理想的ですが、帰宅してからベッドに入るまで、真っ暗な中で過ごすのはなかなか難しいでしょう。
そこで、照明は部屋全体を明るくせずに手元や足元だけを照らすようにしたり、壁に電球色の電灯を当てる間接照明にしてみてください。お風呂に入る際も、バスルームの照明をつけないようにすると効果的です。