髪<下>脱シャンプーのススメ 常温以下の「水洗髪」が理想的
それと、最低でも1日1回、洗髪する前にブラッシングを行うことが大切。ブラッシングをすると、余分な皮脂や過酸化物などの汚れが浮き上がってくるので、その上で洗髪をすると汚れをしっかり洗い落とすことができる。
頭皮は指の腹で軽く、豆腐の表面や産毛をなでるような強さで洗う。力を入れてこすったり、爪を立てたりすると、頭皮を傷つけて炎症を起こす原因になるので要注意だ。ロングヘアの人は、髪をブラシでとかしながらシャワーで流すか、10本の指を使って根元から毛先に向かって手グシの要領で洗うようにする。
ドライヤーは髪や頭皮を傷める原因になるので、短髪であれば使う必要はない。髪は「ケラチン」と呼ばれるタンパク質でできていて、60度以上になると変性する。しかし、髪が長ければ使った方がいい。それは水分を含んで膨れた髪は、ちょっとした刺激で傷ついたり、切れたりする。頭皮も湿っていると雑菌が繁殖しやすいからだ。
ドライヤーを使う際は、髪から15センチほど離し、1カ所に集中しないで温風と冷風を交互に当てる。地肌が完全に乾いて、毛先が少し湿っている状態でやめるのが基本。ショートヘアで1分以内、ロングヘアでも5分以内を目安に切り上げる。