薬剤性眼瞼けいれんにご用心 まぶたのピクピクから始まり…

公開日: 更新日:

 新型コロナの影響で気持ちがふさぐなど、心が不安定になっている人も少なくないのではないか。だからこそ知っておくべき目の病気がある。睡眠薬、向精神薬、抗うつ薬、抗不安薬などの神経系に働く薬の服用で発症することがある「薬剤性眼瞼(がんけん)けいれん」だ。眼瞼けいれんの診断と治療の専門家で「清澤眼科医院」(東京・江東区)の清澤源弘院長に聞いた。

「眼瞼けいれんは、両側のまぶたを閉じる筋肉(眼輪筋)が持続的に収縮し、それが間をおいて繰り返す病気です。自分の意思で止められるものではありません。発症は、下まぶたのピクピク感から始まり、次第に広がって、症状が進むと自力では目を開けられず、実質的に失明状態になります。進行はゆっくりですが、自然に治ることはまれです。その原因は、大脳基底核にある運動抑制システムの機能障害と考えられています。これを本態性眼瞼けいれんと呼び、中高年の女性に多い病気です。ほかに、パーキンソン病など神経内科疾患に見られる症候性眼瞼けいれん、向精神薬や抗不安薬の常用による薬物性眼瞼けいれんがあります」

 この中でも最近目立つのは若い人に多い薬物性眼瞼けいれんで、次のようなケースがあったという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3
    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  4. 4
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  5. 5
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  1. 6
    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

  2. 7
    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

  3. 8
    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

  4. 9
    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

  5. 10
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」