肌つやつや、ひげもあまり生えない男子高校生に問題はある?
■治療半年で精子が作られ、声変わりしてひげも生えてきた
治療は、欠乏しているゴナドトロピンを補充します。効果はてき面に表れ、治療開始から6カ月過ぎて精子が見られるようになりました。また、声変わりもして、ひげや陰毛も生えてきました。Aさんは「ニキビがひどくなりました」と、笑顔で受診されました。遅れていた第二次性徴が見られているようです。顕微授精で無事に奥さんが妊娠もできました。
低ゴナドトロピン性男子性腺機能低下症は非常に稀ですが、治療で無精子症を治すことが可能な病気です。治療に関しては、特定疾患医療費助成制度の給付で治療を受けることができます。思春期を過ぎてもひげが生えない、陰毛が生えない、声変わりが見られないなどの症状があれば、ぜひ専門家に相談してみてください。