肌つやつや、ひげもあまり生えない男子高校生に問題はある?
精子は男の子が生まれてすぐに作られるわけでなく、第二次性徴が始まらないと精子形成は起こりません。第二次性徴とは、思春期になって現れる性器や性器以外の身体の各部分に見られる性の特徴を指します。具体的には、小学生の高学年から見られる声変わり、ひげや陰毛が生えたりすることです。
この身体の変化には「テストステロン」が関係しています。男性らしさを作るホルモンのことです。第二次性徴で精巣も大きくなって精子形成が始まります。
夢精と呼ばれる朝起きたときにパンツが精液で汚れていたという経験はありませんか? 多くの男性が、この時期にマスターベーションも経験します。外来でマスターベーションを初めて行なった時期を聞くと、個人差はありますが、中学1年生や2年生である13歳や14歳に多いようです。
■「低ゴナドトロピン性男子性腺機能低下症」とは
この第二次性徴の時期にホルモンの働きがうまくいかないと、精子形成が行なわれません。結婚して子供を希望したときに無精子症で発見される「低ゴナドトロピン性男子性腺機能低下症」という病気があります。