台風シーズンの雨漏りカビが喘息・鼻炎・副鼻腔炎を悪化させる

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「ダニやホコリに気をつけている人は多いですが、カビは見落としがち。アレルギー性疾患がある人、特に雨の多い時期にひどくなるといった人は、カビとの関連も疑った方がいいでしょう」(池井さん)

 カビが好むのは、気温20~30度、湿度70~80%の環境だ。現在の住環境は気密性が高く、暖房器具も用いるので、冬でもカビにとっては好環境。コロナ対策で加湿剤を用いていると、よりカビは季節を問わず繁殖しやすくなる。

「カビ対策の基本は、換気で室内の風通しを良くし、除湿剤で湿気がたまらないようにすること。浴室や洗面所などはもちろん、家具の裏、クローゼットや押し入れ、エアコンはカビが繁殖しやすい」(池井さん)

 意外なカビの繁殖場所としては、靴の中。夏の間、ブーツをクローゼットの中に収納しておいた人もいるだろうが、「出してみたらカビがぎっしり」ということは、珍しくない。

「カビが繁殖している場合、その掃除にも気をつけてください。拭き取ったり消毒液を吹きかけた際にカビが舞い上がり、空気中に漂ってしまう。それを吸い込んで、アレルギー疾患を悪化させてしまうかもしれません」(池井さん)

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