新型コロナワクチン副反応を徹底検証【くも膜下出血】接種後死亡1例目として報告

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「くも膜下出血は非常に死亡率が高く、最初の脳動脈瘤破裂で35%が亡くなり、2回目の破裂で15%が亡くなるといわれています。つまり、50%の死亡率の病気なのです。命が助かったとしても、職場への復帰率は40%以下と低い。ストレスに関しては今の時代、ゼロという人は少ないでしょう。くも膜下出血とワクチンとの関連性は別にして、だれもが発症するリスクを念頭に置いて、予防策と対策を知っておくべきです」(池井医師=以下同)

■高血圧・喫煙・飲酒・ストレスがリスクを高める

 くも膜下出血を引き起こす脳動脈瘤は、前述の通り、高血圧、喫煙、多量飲酒、ストレス、遺伝的要因が危険因子だ。高血圧の人は、そうでない人と比べ、くも膜下出血による死亡率が3倍ともいわれている。高血圧があるならその治療が必須。日本における高血圧患者は4300万人で、半数近くが未治療者、高血圧と認知していない人が1400万人(全体の3割)にも上ると報告されている。自分の血圧が分からない人は、今すぐ調べるべきだ。


「たかが高血圧、と甘く見ていたら、後悔してもしきれない状況を招く。さらに、危険因子を一つでも持っている人にお勧めしたいのは、脳ドックです。特に、近親者にくも膜下出血を起こした人がいる場合は、ぜひ受けるべき。危険因子がなくても、脳ドックで約5%の人に脳動脈瘤が見つかるとされています。20人に1人の確率ですから、少ない数とはとても言えません」

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