薬が飲み込みづらい…それは「錠剤嚥下障害」だ 専門家が警鐘

公開日: 更新日:

 記者は若い時からずっと薬がのみ込みづらく、大きい錠剤は喉に引っかかり、涙目になることがよくある。薬剤師に言っても詮方ないことだと思っていたが、「錠剤嚥下障害」が医療現場で警鐘を鳴らされ始めているという。

 錠剤嚥下障害とは、薬の錠剤(カプセルを含む)がのみ込みにくい状況のこと。

「錠剤嚥下障害がある場合、我慢せずに、薬の専門家である薬剤師に積極的に相談し、嚥下機能に応じた薬を選んでもらってください」

 こう言うのは、昭和大学薬学部臨床薬学講座客員教授の倉田なおみ氏(薬剤師・医学博士)。錠剤嚥下障害は、加齢によるのみ込み機能(嚥下機能)の低下で起こりやすくなるが、決して高齢者だけのものではない。

「薬は水と同時にのみ込むため、固形物と液体を同時に処理しなければならず、難易度が高い。食事はのみ込めるけど薬は難しいという人もいますし、20代でも薬ののみ込みが困難な人もいます。潜在的な錠剤嚥下障害の人は少なくないですが、医療者から聞かれることはほぼなく、問題視されていませんでした」(倉田氏=以下同)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ