オミクロン株に罹患したらどのような症状が出るのか
【Q】政府は今月末まで外国人の新規入国禁止をしている。本当に必要か?
【A】「少なくとも、蔓延している国からは禁止したほうがいいですが、水際作戦は多少緩和しても変わらないかも知れません。正月を迎え帰国する日本人などは10日ほど隔離したのち、解除してもよいと思う。もっとも、感染拡大防止対策は必要ですが、重症化、死亡者の点から考えると過剰に恐れることはないでしょう」
【Q】ワクチンはオミクロン株に効かないといわれる。新株に対応できるワクチンはいつできるのか?
【A】「確かに、オミクロン株はスパイクタンパクが32個以上変異しているため、従来のワクチンでは非常に効きづらいと思われます。抗体カクテル療法も同様です。ワクチンは、ほかの変異株に対する予防効果にはなりますが、オミクロンには3度のファイザーワクチンを打った人も少なからず感染した。政府は今からでもこの変異株に対し、ワクチンを作るよう第一三共(mRNAワクチン)、KMバイオロジクス(不活化ワクチン)に要請すれば理論上、すぐに作れます。ただし、南アフリカにワクチン支援をしつつ、Ⅲ相の臨床試験を共同して行わないといけないため、患者が少ない国内のみでは不可能でしょう。米国ではすでにオミクロン株用ワクチンを考え、必要なら3カ月で供給可能と述べています。世界の感染状況をみると、今までのワクチンが本当にオミクロン株に効かないかはもう2週間ほどで判明してくると思われます」