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古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

海苔は1枚で30代女性の1日分の栄養素の多くが補える

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 そのほか、海苔にはグルタミン酸(昆布)、イノシン酸(鰹節)、グアニル酸(シイタケ)などのうま味成分が豊富に含まれていることが分かっています。面白いことに、海苔を焼くことで細胞を包む膜の性質が変化し、うま味成分や香り成分が自由に細胞間を通れるようになり、味覚の相乗効果が生まれるのです。

 山本海苔店の研究所によるデータでは、焼く前と焼いた後でグルタミン酸は324→1177、イノシン酸58→159と圧倒的に溶出量がアップしています。そのほか、アルコールの分解を促進し、二日酔い予防に役立つタウリンも309→1220(いずれもミリグラム/100グラム重量)まで増加しているのです。

 海苔の風味をより感じたい場合だけでなく、栄養的な側面を考えても、一度あぶってから海苔を使うのがいいかもしれません。

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