AIを活用した「人工膵臓」の開発 チューブ不要のパッチ式

公開日: 更新日:

5年以内に実用化決定

 人工膵臓で構成される機器は、パッチ式インスリンポンプは自社製品を使うが、足りない技術は海外企業との提携によって補う。パッチ式インスリンポンプは、インスリンを送るチューブのない構造のポンプで、2018年にテルモが国内初の製品を発売している。

 持続血糖測定器は18年に提携し国内での独占販売権を取得しているデクスコム社(米)の最新機種を採用。スマホ型端末はダイアベループ社(仏)が開発したインスリン投与制御アルゴリズムを搭載した専用端末を使用する。ダイアベループ社はすでにパッチ式でないチューブ式のインスリンポンプを販売する会社と提携して、連動させたAIDシステムを欧州で展開している。欧米のAIDシステムは、どれもチューブ式のポンプを使っているという。

「従来のチューブ式インスリンポンプは、ズボンのベルトループなどに常に装着しておく必要があり、トラブルの原因にもなりました。比べてパッチ式は患者さんにとって装着の抵抗感が少なく、パッチ式を使ったAIDシステムが実現すれば、治療効果とQOL(生活の質)を同時に向上できると期待しています」

 今後、5カ年中の実用化を目指しているという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」