西本真司
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西本真司西本クリニック院長

医師になって34年。手術室麻酔、日赤での緊急麻酔、集中治療室、疼痛外来経験後、1996年6月から麻酔科、内科のクリニックの院長に。これまでに約5万8000回のブロックを安全に施術。自身も潰瘍性大腸炎の激痛を治療で和らげた経験があり、痛み治療の重要性を実感している。

星状神経節ブロックは痛み改善に加え免疫コントロールも適切にする

公開日: 更新日:

 29歳の時に潰瘍性大腸炎を発症して以来、7年にわたって4度の再燃、入退院を繰り返しました。潰瘍性大腸炎とは自己免疫疾患です。

 痛みの治療を専門とする医師としての知識に加え、呼吸法、気功法などの自然療法も併せて実践した結果、これまで再燃していませんので、寛解とみてもよいかと思います。

 私自身は「完治した」くらいに考えています。

 私が発症した1990年当時、潰瘍性大腸炎の患者数は2万人程度で希少な難病でした。2007年に安倍晋三元首相がこの疾患を理由に首相を退任し、この疾患の認知度が上がりました。患者数は増加の一途をたどり、2015年には22万人に達したようです。

 つまり、1990年から2015年までの間で、患者数が11倍に増えたことになります。

 難病指定もされている潰瘍性大腸炎では、同じ自己免疫疾患である関節リウマチのように、痛みを持つ患者さんもみられます。私自身も、3回目の入院時には体のあちこちに関節痛が現れ、足関節が象の足のように腫れあがり、わずか2メートルほどの距離のトイレへの移動に2時間もかかる痛みに苦しみました。

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