ユニバーサルデザインに聴覚障害者への配慮も加わり始めた
どんな人でも公平に、身体的負担もなく使えるように配慮されたユニバーサルデザインというものがあります。
例えば、誰もが余裕を持って通過することのできる幅の広い改札は、車イスの人だけでなく大きな荷物を持った人やベビーカーを押す人など誰にとっても利用しやすいように配慮されたものです。
近年このユニバーサルデザインに聴覚障害者への配慮も加わりはじめています。
これまで外から見てはっきりとその障害の状況が分からないため、つい他の障害の方に比べて、聴覚障害者の配慮が進みづらかったのですが、この長引くコロナ禍でのマスク生活で、会話の困難さが顕在化。加えて、それをサポートする技術的な進化もあって、各地で配慮の動きが始まっています。
相鉄本線さがみ野駅の窓口では「字幕透明ディスプレー」を使った実証実験が始まっています。透明なディスプレーを通して駅係員と乗客が会話を行うもので、会話の内容はマイクで取得されリアルタイムで字幕表示されます。しかも英語・中国語など70の多言語に対応し、同時翻訳機能も可能というスグレモノです。