著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

【クレアチニン】供給は筋肉量、排泄は腎機能で決まる

公開日: 更新日:

 男性のほうが、女性より筋肉量が多いため、血中クレアチニンが高めに出やすくなっています。そのため正常値は次のように、男女別になっています。

男性:0.61~1.04㎎/デシリットル
女性:0.47~0.79㎎/デシリットル

 ただしクレアチニンの供給量は、筋肉量だけでなく、運動量によっても違ってきます。とくに筋トレなど無酸素運動でより多く作られます。つまりマッチョな人ほど、クレアチニンが作られやすいわけです。一方、腎機能のほうは、筋トレに励んでも変わりません。そのためマッチョな人は、クレアチニンが正常値よりも高く出る傾向にあります。

 もちろん病気ではありませんが、健診で引っかからないためには、採血の前、数日間は筋トレを控えたほうがいいといわれています。

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