寒かったり暖かったり…疲れが取れない「寒暖差疲労」に要注意
エアコンが効いて温度が一定に保たれた部屋で一日の大半を過ごすのも、寒暖差疲労の起こしやすさにつながる。気温の変化への対応力の低下につながるからだ。
「寒暖差疲労があっても、命に関わることはありません。しかし、疲労や不調が慢性化してしまう。当外来には、そういった患者さんがたくさん来ています」
ひどい症状の人には漢方薬などを勧めるが、寒暖差疲労対策の基本は生活習慣の改善だ。久手堅院長も実践しているという。
「スマホやパソコンの長時間使用は避ける。私は1時間くらいパソコンで仕事をしたら、伸びをしたりストレッチをしたり、椅子から立ち上がって少し歩いたりします」
冬の寒暖差疲労対策では、体を冷やすものを取り過ぎないようにする。
「生野菜をサラダで食べるよりは、火を通した調理法が望ましい。アイスよりホットにし、体を冷やすアルコールやカフェインは控えめにする」
寒暖差疲労であっても、通常の疲労と同様、その解消に睡眠の質が大きく関係していることは変わらない。