コロナ禍で自宅にこもる今年は「冬疲労」に気をつけたい

公開日: 更新日:

 寒い冬は疲れがたまりやすく、慢性疲労による心身の不調や免疫力の低下を招くリスクが高くなる。新型コロナ禍中の今冬はさらに条件が悪化している。どう対策すればいいのか。「東京・疲労睡眠クリニック」の梶本修身院長に聞いた。

 ◇  ◇  ◇

 冬に疲れがたまりやすくなる原因は「寒暖差」が大きく影響している。

 ヒトには生命を守るために体の状態や機能を一定に保とうとする「ホメオスタシス」という仕組みがある。たとえば、われわれの深部体温(体内の臓器の温度)は37度前後に保たれていて、暖かくなると体温を発散させるために血管を拡張させ、逆に寒くなると体温を逃がさないように血管を収縮させて血圧が上昇する。

「体温、血圧、呼吸、心拍数、消化吸収、睡眠、摂食など、恒常性を維持するためのさまざまな働きは、すべて自律神経によってコントロールされています。暖かい環境から急に寒い環境にさらされるなど寒暖差が激しい状況が増えると、それだけ自律神経が酷使されることになります。脳にある自律神経の中枢に負荷がかかると、これ以上、自律神経を酷使しないように脳は『疲労感』を自覚させようとします。つまり、自律神経が酷使される場面が多くなる冬は、疲労がたまりやすくなるのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に