寒かったり暖かったり…疲れが取れない「寒暖差疲労」に要注意
寒暖差への対応は、常に行われているが、寒暖差が7度以上になると、体温調整に使われるエネルギー消費が大きくなり、不調が出やすくなる。
「今年は秋になっても夏日を思わせる日が続き、ところが一転して急激に寒くなった。それが続けばまだいいのですが、11月、12月だというのに、気温が高くなる日がある。すると、自律神経が働いて体内を一定の状況にするのにエネルギーをたくさん使い、疲労が蓄積するのです。寒暖差疲労という名前の通り、8割くらいが全身倦怠感を訴えます。そこに、自律神経の不調による冷え、頭痛、腹痛、胃腸障害、首こり、肩こり、めまい、月経痛、イライラや不安など、さまざまな症状が加わる」
■放置すると不調が慢性化する
現代人は、寒暖差疲労を起こしやすい状況にあるという。スマホやパソコンの長時間使用が原因だ。
「スマホは画面が小さく、うつむき姿勢を取りがち。人間の頭は4~6キロと重く、長時間のうつむき姿勢によって姿勢が悪くなり、骨格が歪みます。自律神経は脳と脊髄から始まり、各臓器や器官に分布していく神経で、骨格が歪むと、自律神経の自然な伝達ルートが妨げられてしまいます。結果、自律神経の働きが悪くなり、気温の変化にもうまく対応できなくなってしまうのです」