堀田秀吾
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堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

会議で発言するなら…「先陣を切る」「口火を切る」ほうがお得

公開日: 更新日:

 会議やミーティングで、積極的に意見を言えないという方は少なくないと思います。また、意見を言えたとしても、周りの雰囲気を見てから口にするという方も多いのではないでしょうか?

 人の印象に残るわけですから、意見やアイデアは、言わないより言った方がいい。どのみち言わなければいけないのであれば、「先陣を切る」ことをおすすめします。

 カリフォルニア大学バークレー校のアンダーソンとキルダフの研究(2009年)によると、「最初に発言するほうが得」という検証結果があると言います。

 研究では、会議などで最初に発言した人はリーダーとみなされやすく、最初に提案されたアイデアが最終的なアイデアとして採用される傾向があると述べています。

 ついつい沈黙してしまう人は、自分の意見が他人にどう思われるかを気にしすぎて、「下手なことは言えない」と警戒してしまうタイプでしょう。

 そうした引っ込み思案なタイプの意見は、確かに全体に影響を及ぼしにくい。半面、発言内容がさほど的を射ていなかったとしても、積極的に先陣を切るタイプは、好印象を与える傾向が強いことが実験でわかったといいます。先陣を切った人に対して、一定のリスペクトを感じるからこそ、リーダーとみなされやすくなるというわけです。

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