年末年始の帰省では親・子・孫で大いに思い出を語り合おう
時間的、経済的な問題で、家族全員での帰省は難しい。そういう場合は、オンラインを通して会話する時間を設けるのはいかがでしょうか?
私のクリニックで開く「健脳カフェ」では学生たちが高齢者の方と世代間交流をしていますが、学生の卒業研究によると、人との関わりは幸福度が上がり、特に孫などとの関わりでは、オンラインでも対面とほぼ同じ幸福感を得られるとの結果が出ています。
■「認知症チェックテスト」をやるのはお勧めできない
私たち医療者が用いる認知機能評価検査は、今、ネット上でも出回っています。
「お父さん・お母さんとやってみた」と話す方が時々いるのですが、私はそれは全くお勧めしていません。
こういった検査は、検査する側の力量、これを「検査者能」と呼んでいるのですが、それが非常に大切です。娘さん・息子さんが親御さんに、ネットで見つけた検査に沿って質問し、「こんなこともわからないの?」「点数が、正常を下回っているよ」と指摘してしまう──。