日本人の6割が保有…しつこい口唇ヘルペスは新たな「PIT療法」で撃退できる
「とにかくウイルスの増殖が起きる前に飲むのが大切です。なるべく早く、初期症状を感じてから6時間以内の服用が望ましい。つまり、アメナメビルにしてもファムシクロビルにしても、常に持ち歩く必要があるため、PITの恩恵が大きいのは頻繁に再発する人ということになります。薬の使用期限や保管状態もあわせて考えると、数年に一度程度のペースで発症するといった人にとっては、PITはあまり意味がありません。ただ、PITがうまく効果を発揮すれば、皮疹が出なかったり、軽く抑えることができます。大きな副作用があるような薬ではないので、たとえ“フライング”でも、メリットの方が大きいといえます」
既往症や常用している薬によっては処方できない場合もある。また、都道府県によって異なるが原則的に月に1回しか処方できない。ちなみに、性器ヘルペスも口唇ヘルペスと同じ単純ヘルペスなので、まったく同じPIT療法が可能だ。悩んでいる方は知っておきたい。