「睡眠時無呼吸症候群」は糖尿病治療で治す… 実は合併率が高い

公開日: 更新日:

糖尿病治療薬でSASの症状が軽くなったケースも

 では、SASに心当たりがあって、不安に思っている人はどうすればいいのか?

「このタイプの患者さんは医療機関を受診するきっかけがわからないようです。ならば、日中の眠気の程度を調べるための『エプワース眠気尺度』(表)を利用するのもいいかもしれません。自己採点で合計11点以上なら、SASの可能性が強い、とされます。そのうえで最寄りの医療機関を受診して糖尿病を含めた各種検査を受けるのも手です」

 患者のなかには、糖尿病と診断されると民間保険の保険料が上がるから、などと言って検査をせず、曖昧にしている人も多い。

「しかし、放置して体を悪くしては意味がありません。仮に糖尿病と診断されれば、いまはダイエット効果が認められている新しいタイプの糖尿病治療薬は公的保険の対象となります」

 例えば、主に2型糖尿病の治療薬として使われるSGLT2阻害薬は、血液に糖を戻す働きのあるSGLT2を阻害することで尿から糖を出す。飲み始めの初期で1.8~2.7キロの体重減少が報告されており、1年以上の使用で4~5キロの体重減少が見られることもあるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  2. 2

    五輪ニッポン「破産」するスポーツ団体が続出か…JOCは早くも助成金の大幅減額通達

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  4. 4

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  5. 5

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸300億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  5. 10

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは