(2)三が日は餅を詰まらせて亡くなる高齢者が集中する…予防法と対策をチェック

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「まず、唾液が餅を潤滑し、喉をスムーズに通過させることで飲み込みやすさが向上します。また、唾液に含まれる酵素が餅を部分的に分解して食べやすくするため、食事そのものが快適になります」

 食事を楽しむ気持ちも唾液分泌を促す大切な要素。「美味しそう」と感じることで唾液腺が刺激され、分泌が増え、飲み込みやすさが向上する。餅を食べる際には、できるだけ会話をしながら楽しく食事を楽しめる環境を整えるのも大切だ。

「高齢者がお餅に限らず食べ物を口にするときは、周りの人がさりげなく観察しているようにしましょう。万が一、餅が喉に詰まった場合の応急手当として、有効とされる『背部叩打法』や『腹部突き上げ法』をネット動画などを見てやり方を覚えておきましょう。緊急時に適切な対応が可能になります」

 背部叩打法は、窒息している人の後ろから、手のひらで左右の肩甲骨の中間辺りを力強く何度も叩く方法。腹部突き上げ法は、窒息している人の後ろに回り、ウエスト付近に両手を回す。このとき一方の手で握りこぶしを作って、親指側をへそとみぞおちの中間辺りに当て、もう一方の手で握りこぶしを握る。そして素早く斜め上方に向かって圧迫する方法だ。

 正月は家族や友人と過ごす貴重な時間。お餅を安全に楽しむために、これらの点に注意したり、工夫を取り入れ、健康で楽しい新年を迎えよう。

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