いつまでも口から食べたい<下>元気なうちに家族と話し合う

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 嚥下機能や認知機能、消化管機能の低下などさまざまな理由で、「口から食べることが困難」な状況に陥る可能性はだれにでもある。しかし本当に、ずっと食べられないかどうかの判断は、1~2回の評価ではできない。

 NPO法人「口から食べる幸せを守る会」の小山珠美理事長は、「経口摂取が可能かどうかは、本人の心身の状態と、判断した医師らの実力、やる気に左右されます。個人的には、程度の差はあるものの、経口摂取がまったく不可能ということは限りなく少ないと思います」と話す。

 たとえば、次のようなケースがある。心身が衰弱したり、重度の嚥下障害があったりする場合、介護者が少量のペーストや液体を唇や舌に塗ってあげることで、「味」を楽しめる。要介護で食事介護を受けている場合、顎が上がっていたり、顔が横を向いていたり、過度に前傾姿勢だったりと、姿勢に問題があってのみ込みづらくなっていることもある。姿勢の改善で嚥下がスムーズになることも。

「栄養状態が不良で『ごっくん』とのみ込むための筋肉が低下しているサルコペニア嚥下障害の人には、経管栄養を併用しながら経口摂取力が高まる場合もあります」

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