「ストリップ劇場のある街、あった街」早乙女宏美著
「ストリップ劇場のある街、あった街」早乙女宏美著
1986年から踊り子としてストリップ劇場のステージに立った著者が、初めて浅草フランス座のステージに立ったのはデビューから3年後。1階の演芸場横のエレベーターに乗り、フランス座入り口へ。
「このエレベーター係がビートたけしだったのか」
ほかのストリップ劇場とは違って楽屋は小部屋に仕切られ、専属の踊り子は事務所か舞台ソデ近くの部屋、よその踊り子は離れた部屋が割り当てられた。踊り子がステージで脱いだ衣装はコントの芸人が片付け、次の踊り子は手を出さないなど、独自のルールがあった。日活ロマンポルノでデビューし、その後、ストリップダンサーとして活躍した女性が見たストリップの世界。
(寿郎社 2750円)