著者のコラム一覧
尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

おしっこしたのにすぐにしたくなる「二段排尿」の原因は?

公開日: 更新日:

 トイレで出したばかりなのに、再び尿意を感じて排尿することを「二段排尿」といいます。原因には、いくつかの病気が考えられますが、成人男性で最も多く関係するのは「前立腺肥大症」でしょう。

 前立腺の肥大は症状がなくても、検査をすると40代で2割、50代で約3割、60代以上で約4割に見られるとされます。前立腺肥大症は、肥大した前立腺が尿道を圧迫して膀胱にたまった尿が出にくくなるので、症状のひとつとして「頻尿」が起こります。

 二段排尿も頻尿といえますが、本来1回に出す尿を2回に分けて出すところが、前立腺肥大症が直接引き起こす頻尿とは違います。前立腺肥大症になると尿が出にくくなるので、排尿しても膀胱に尿が残ってしまい、あらためてためられる尿量が少ないので頻尿になります。

 また、少しの刺激で膀胱が勝手に収縮する「過活動膀胱」も合併しやすくなります。

 一方、二段排尿がある場合に疑われる病気のひとつに「膀胱憩室」があります。「憩室」とは、臓器の組織の一部が風船のようにプックリ膨れる(袋状になる)状態を言います。大腸の壁の一部が外側に向かって飛び出す「大腸憩室」もよく知られています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ