(6)心電図が測れるスマートウオッチの仕組みと分かること
しかし、突然死の原因になる「心房細動」は、かなりの精度で検出できます。また脈拍測定と連動させることで、心拍リズムなどに異常がないかを判定することができ、病名は分からなくても、なんらかの不整脈があることを検出して、異常を知らせてくれます。
ウオッチの心電図はあくまでもスクリーニングですから、異常が指摘されたら、病院に行って正しい診断を受けるべきです。それで本当に心臓の病気が見つかれば、儲けものと言えるでしょう。またウオッチは時計として常に身につけているので、心電図も連続的に測ってくれると思っている人がいますが、そうはいきません。ユーザーがスイッチを押してはじめて測定できるため、不整脈が出ているタイミングを逸してしまうこともあります。
もっともそれは、病院や健診でも同様です。長期にわたって連続的に心電図を取り続けるには、ホルター心電計と呼ばれる携帯式の心電計を使用する必要がありますし、その前に専門医の診察を受ける必要があります。なにか気になる自覚症状がある人は、早めの受診がお勧めです。