【名人】日本文学に影響与えた円朝を描く“芸道小説”の魅力
三遊亭円朝といえば、幕末から明治にかけて活躍した近代落語の祖とも言うべき名人噺家である。前回にもちょっと触れた、落語の速記本由来の円朝作品、たとえば「牡丹燈籠」や「真景累ケ淵」などが現在岩波文庫に収められていて、彼のその「名人」ぶりをうかがい知ることができる。
この速記…
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