子どもが「国語ができるようになる」目からうろこの読み聞かせ術
今回は、自ら学べる子になっていくために家庭でできる「SAPIX式 頭のいい子の育て方」をお伝えしていきます。まずは、あらゆる教科の力につながっていく「国語」です。SAPIX小学部で国語を担当している国定栄太先生は、「勉強を嫌いにさせない」という大前提を大切にしています。「好き!」「おもしろい!」と感じながら、国語に触れていくことが大事だといいます。
「読書する子に育ってほしい」という思いをよく耳にしますが、そのためには「親が読書している姿を子どもに見せる」ことが大切です。その際は、自分の趣味の本でも、雑誌でもいいでしょう。子どもが「本は楽しいものだ」と身近に感じるようになることが大事だからです。
そして、国定先生は「小学校に上がったからといって、必ずしも読み聞かせを卒業する必要はない」と言います。その理由、“SAPIX式の読み聞かせ法”を本書から引用します。
〈子どもが字を読めるようになると、「自分で読めるでしょ」と読み聞かせをやめてしまう保護者が多いのではないでしょうか。しかし、小学校に上がったからといって、必ずしも読み聞かせを卒業する必要はありません。読書のハードルは最初の部分。序盤が読みこなせずに断念してしまうことが多いので、最初の10分の1や8分の1くらいを「一緒に読んでみよう」と大人が読んであげる方法はおすすめです。とくに小説や物語は人物設定が理解できず、何が起こっているのかがわからないために挫折してしまう子が多いのです。子どもがある程度設定を理解したり、夢中になったりしたら、「ここから先は、自分で読んでごらん」と子どもにまかせましょう〉