子どもが「国語ができるようになる」目からうろこの読み聞かせ術
「知らない言葉が出てきたら、すぐに辞書を引く」は正解?
読書には語彙を増やす効用があるといわれていますが、より効果的なのは「知らない言葉は一度立ち止まって意味を考える」という類推する習慣を取り入れることです。「知らない言葉が出てきたら、すぐに辞書を引きなさい」と教えられた方も多いと思います。しかし、国定先生は「辞書を引く前にいったん想像する経験を挟むこと」が大切だといいます。
〈想像したあとに、辞書を引いて、「あ、当たった」と答え合わせをします。一度立ち止まって考えることで、わからなかった言葉の印象が強くなり、記憶が定着しやすくなります。そして、言葉の意味を想像する経験を重ねることで、類推する力もつけていくことができるのです。子どもに言葉の意味を聞かれた際は、すぐに教えないで言葉の意味を考えるようにうながしましょう〉
子どもに「この言葉の意味を教えて」と聞かれたら、「それってどういう意味だと思う?」と逆に質問し、最後に一緒に調べてみるという方法もよいでしょう。 (つづく)