子どもと一緒に料理する効果は?「算数、理科」の必要な知識が隠れている
SAPIX小学部が卒業生の保護者に向けて、「お子さんと一緒に料理を楽しむ機会をつくっていましたか?」と質問したところ、約77%のご家庭が「はい」と回答しました。
実は、料理には頭のいい子が育つための要素がいくつも含まれています。分かりやすいのが、算数に出てくる単位の学習です。
単位は算数のなかで、子どもがつまずきやすいポイントのひとつ。「1キロリットル=1000リットル」などと言われて、すぐにピンとくる子どもの方が珍しいでしょう。ところが、これが料理をしながらだと身につきやすいといいます。
SAPIX小学部で算数を担当している髙野雅行先生に伺ったお話を引用します。
〈おすすめは、子どもが分量を量りながら料理をする体験です。レシピを見ながら、「ここには2人分と書かれているけれど、うちは4人家族だよね。どれくらい入れたらいいと思う?」と計算してもらいましょう。さらに小さい弟妹がいる家庭なら、「3.5人分でつくるには、どのぐらいの分量になるかな?」と聞いてみるのもいいかもしれません〉
料理には材料が必要ですが、その際の買い物も算数に親しむのに有効な方法だといいます。
〈スーパーなどでお肉を買う際に、「あちらのお店では100グラムで○○○円だったよね。こちらのお店では200グラムで△△△円だったね。どちらのほうが得なんだろう?」といったクイズを出すのもいいですね。計算力が必要ですが、身近な算数として、親子で一緒に「数字」と接することができます〉