ベルギーの男性が48年前、イタリアで買ったお土産は「ポンペイの遺物」だった!
ずっとレプリカだと思っていた「ポンペイ地震」の石板彫刻は本物だった!
ベルギー中部ヘルゼーレに住むラファエル・デ・テンメルマンさん(80)は1975年、息子のヘルトさん(53)を連れてイタリアのポンペイで市内観光をしていたところ、ある男から声をかけられた。
紀元62年に起きたポンペイ地震の様子を彫刻で描いた複数の石板を見せ、「お土産にどうだい?」と売り込んできたのだ。ラファエルさんはそれを買い取り、自宅の階段ホールの壁に装飾として埋め込んだ。
今年になって、ラファエルさんの転居に伴い、ヘルトさんは専門家に自宅の所有品の鑑定を依頼。すると数日後、警察がやってきて「階段ホールの石板は50年前に盗まれた本物のポンペイの工芸品だ」と告げられ、父子はビックリ!
ヘルトさんは地元テレビに「本物がずっとここに飾られていたのに、観光客はレプリカを見ていたなんて……ちょっとクレージーな状況ですね」と語った。
当局は石板をポンペイに返還する方針で、ヘルトさんもそれに従う意向だが、「いくらかの金銭的補償は期待します」とのこと。
よく知られるように、ポンペイは地震の17年後の79年、ベスビオ火山の大噴火による火砕流で壊滅した。