「家族全員、死ぬかも…」衝突炎上したJAL機 恐怖と混乱の5時間…乗り合わせた本紙社員が振り返る
「生きてた……」
家族と泣きながら抱き合い、燃え盛る飛行機を呆然と眺めていた。
しばらくするとCAから「もう少し機体に近づいて、10人単位になって座ってください」との指示。しかし、「爆発したらどうするんだ!」と乗客たちは近づくのを拒み、それぞれが散り散りの状態が続いた。
18時30分頃、「消防車のあとについて来てください」と言われ、ゾロゾロと消防車のあとをついて歩く。が、特にどこに到着するでもなく、なんとなく機体から離れた場所で待機の時間が続く。寒空の下で約1時間「待機」の状態が続いた。そこで、近くにいた女性が私の長男にタマゴボーロをくれた。長男は大喜び。また9カ月の次男にも別の女性が毛布を貸してくれようとしてくれるなど、乗客同士の優しさが身に沁みた。
外に出て1時間以上が経過。さすがに寒さの限界を迎えた18時56分にバスが到着し、バスに乗り込む。バスで人数確認などがおこなわれ、待機の時間が続いた。19時17分にバスがターミナルへ出発。しかし、ターミナル付近でまたも「待機」の指示。トイレに行きたい子どもなど緊急の人だけが先に降車してトイレへ。私と家族は19時45分にひとりひとりに配られた番号札を持ってターミナルの中へ入ったものの、ターミナル内は大混乱。何をすれば良いのかわからず、ウロウロするしかなかった。しばらくすると個人情報を書く紙が配られ、記入しながらまた待機の時間が続く。