次に激しく揺れる場所は…30年以内に震度6弱以上の発生確率は「水戸81%、徳島・高知75%、東京47%」
全国地震動予測地図のトップは南海トラフ
地震予知はできなくとも、ある程度の予測は可能かもしれない。では、次はどこが激しい揺れに見舞われるのか、多くの人の関心はそこだろう。
地震調査委員会が作成した「全国地震動予測地図2020年版」を見てみる。
ちなみに、30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率は、石川県能登半島の「邑知潟断層帯」で2%。おおむね500年に1度の確率となる。海溝型地震のない石川県で、いま最も発生確率が高いのは、金沢市の下にある「森本・富樫断層帯」の2~8%。案外低いような気もするが、阪神・淡路大震災の発生直前の確率が0.02~8%だった。
まずは、主要活断層と海溝の今後30年以内に震度6弱以上の地震が起こる確率から。最も高いのは海溝型の「南海トラフ巨大地震」だ。死者・行方不明最大32.3万人、負傷者62.3万人という未曽有の被害が想定されている。この南海トラフに関しては、今年中に被害想定の見直しが行われ、防災・減災対策の進行で死者数は減る見込み。とはいえ、大きな被害をもたらすことは明らかだ。
活断層では、「糸魚川-静岡構造線断層帯」の14~30%の高い数値が目につく。長野県北部から諏訪湖付近を経由して山梨県南部にかけて延びる活断層帯で、予想マグニチュードも7.6と高い(能登半島地震と同じ)。白馬村、安曇野市、松本市、岡谷市、北杜市、韮崎市などが入ってくる。三浦半島断層群の「武山断層帯」も6~11%。横須賀市、三浦市、葉山町のエリアだ。