次に激しく揺れる場所は…30年以内に震度6弱以上の発生確率は「水戸81%、徳島・高知75%、東京47%」
最大震度7を観測した能登半島地震。これまでは東日本大震災(2011年)や関東大震災(1923年)といった「海溝型地震」に目が向けられがちだったが、今回は盲点でもあった「活断層型地震」だった。次はどこが激しく揺れるのか? 政府の地震調査委員会の予測を見てみよう。
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気象庁は現在の科学的知見から「地震予知」は難しいという立場。
「1週間以内に、東京直下で、マグニチュード6~7の地震が発生するというような予測は、一般にデマと考えられます」
こう説明し、地震予知の精度に疑問符を付けている。確かに、1週間以内に地震が起こるというのなら対策のしようもあるが、現段階ではそれまでは無理。「今後30年以内に起こる」といった予測もあるが、防災情報としてはあまり価値がない。
■能登半島地震は警告されていた!
もっとも、能登地方の地震については専門家が早くから警鐘を鳴らしていた。同地方の危険性を評価した地震調査委員会は、22年6月の報告書でGNSS(衛星測位システム)観測の結果、「石川県珠洲市で累積1センチを超える移動及び4センチ程度の隆起、能登町で累積1センチを超える移動が見られる」と指摘していて、地殻変動の状況を踏まえ、「地震活動は当分続くと考えられるので強い揺れに注意が必要」としていたのだ。