次に激しく揺れる場所は…30年以内に震度6弱以上の発生確率は「水戸81%、徳島・高知75%、東京47%」
自治体の備蓄は数日程度しかない
では、県庁所在地別の発生確率はどうか。群を抜いているのは「水戸市」の81%、そして「徳島市」と「高知市」の75%。水戸市からほど近い(北東に15キロ)東海第2原発(東海村)は現在発電を休止中だが、早期の再稼働が検討されている。
「茨城県沖地震などさまざまなケースを想定しており、81%という数値についても把握しています。小学校の防災体験学習なども積極的に進めています」(水戸市の防災・危機管理課)
南海トラフの徳島市防災対策課はこう言う。
「市や県と違いますが、避難所の食料・飲料の備蓄は数日程度。市民の方々には自宅に1週間分の備蓄と非常用持ち出し袋を用意していただくようお願いしています」
一方、「札幌市」は2.2%と県庁所在地の中では危険度が最も低い。ただ、面積が広いだけに根室市は80%、浦河町(日高振興局)が69%とバラつきが激しい。
東京の47%も全国的には高い部類。首都直下地震は最大震度6強が想定されており、住宅・道路の倒壊が相次いだ七尾市、輪島市、珠洲市、穴水町と同じ激しい揺れだ。