ウクライナで保護されたクマがスコットランドの動物園で飼育されることに…安堵の声
ロシア軍のウクライナ侵攻によって破壊された村の動物園で保護されたツキノワグマが、最終的に英スコットランドの動物園で飼育されることになり、安堵の声が上がっている。
2022年10月、モルドバとの国境近くのウクライナの村ヤムピリが5カ月に及ぶロシア軍の占領から解放された際、ウクライナ軍部隊は動物園で意識を失ったツキノワグマを発見した。
砲撃のショックで脳振とうを起こしていたクマは、がれきの山と化した動物園からベルギーに送られ、野生動物慈善団体「ナトゥールフルプセントラム」に保護された。同団体はクマに村と同じ「ヤムピリ」という名前をつけて世話をした。
この情報をある慈善団体から知ったスコットランド・ウェストロージアンにあるファイブシスターズ動物園は、ベルギーに飛んでヤムピリを検分し、引き取って飼育することを決めた。
ヤムピリは今月12日、12時間かけてベルギーから同動物園に搬送された。
同動物園の肉食獣責任者のギャリー・カランさんによると、ヤムピリのような体験をしたクマは精神的健康上の問題を抱えることがよくあるが、ヤムピリは驚くほど回復し適応しているという。
「ストレス関連の行動は一切見られませんでした。穏やかで優しく、私たちはみんな安堵しました」
いや、本当によかった。