川崎の老舗「丸大ホール本店」で昼飲み! さっくりふわふわの穴子の一本揚げと白菜漬けでグビッ
若い頃、羽田あたりの友人たちと「繰り出そうか!」となると、それは川崎のコリアンタウンでたらふく焼き肉を食って、その勢いで堀之内に繰り出すことを意味していた。
いつも利用していたのは京急川崎駅。そこから通称セメント通りといわれるコリアンタウンを目指したものである。
そんなアタシにとっての川崎は、荒っぽくて危なっかしく、ほこりっぽい京浜工業地帯の中心地といったイメージ。JR川崎駅の東口エリアだ。
今回、久々に来て驚いた。ラゾーナ川崎プラザのみならずミューザ川崎のようなコンサートホールもあり、見事に洗練されているのである。まずは西口の変わりように愕然とする還暦男。その認識不足を恥じ入るばかり。散策しつつ一杯やろうということで、昔懐かしい東口へ移動。
こちら側もチネチッタ川崎や、駅前には今どきの商業施設が林立している。何より地下街のアゼリアが充実している。昭和末期から平成にかけて一気に変貌した川崎駅周辺だが、じつはまだ昭和の雰囲気が漂うエリアが残っている。銀柳街周辺はいまだに危なっかしさを残す商店街だ。銀柳街から銀座街に抜ける入り口にある中華天龍には昼から餃子にビールのやからがしっとりやっている。
銀柳街からぐるりと駅方面に戻ると今日の目的地「丸大ホール本店」がある。食堂であり居酒屋でもあるこの店は朝10時から夜10時の閉店まで通し営業。1936年創業。昔は8時半から営業、夜通し働く労働者の腹を満たしてきた。アタシがのぞいたのは平日の昼2時ごろ。6人掛けのテーブルが6個、ほぼイッパイ。小上がりに4人ほど。先客3人さんのテーブルに相席。さっそくキリン大瓶(650円)、つまみは大量のメニューに悩んで穴子天(600円)と白菜漬け(250円)。