カメムシ注意報が東京都でも発令中!大量発生で果物や米の値段また高騰か?
今年は越冬世代幼虫の発生が増えた
そんなカメムシの仲間は全世界で約4万種、日本でも約1500種が生息しているとされる。5月から8月にかけて産卵し、孵化後、1カ月程度かけて成虫に成長。名前の由来は亀の甲羅に似ているから。メジャーな種類としては、果樹に害を与えるチャバネアオカメムシや洗濯物によくくっついているクサギカメムシがいる。
今年は越冬する幼虫が増えている。
「今年は、イネの籾を吸汁する斑点米カメムシ(アカスジカスミカメなど)の越冬世代幼虫の発生が早くなっています。これらは卵で冬を越し、春に孵化します。今年は気温が高いため成虫になるのも早くなると予想されています。全国的に問題になっている果樹カメムシについても、今年は秋田でも平年よりやや多いという予想です」(秋田県病害虫防除所担当者)
斑点米カメムシは米の生育に大きく影響する。出穂期(田植えから50~80日後)の防除が重要で、増えすぎると米の生産にも影響する。
外干しの洗濯物を取り込んでみると、カメムシがピタリ。ヘタに触ると悪臭を放ち、再度、洗濯するハメとなる。
■家に寄せ付けなくする方法は? 専門家に聞いた
カメムシを家に寄せ付けなくする方法はあるものか? 防虫専門コンサルティング商社「環境機器」の担当者に聞いてみた。
「当社は業者向けの商品をメインとしているため今のところ欠品や品不足は起きていません。通常の害虫であれば、殺虫で事は済みますが、カメムシはニオイを出すため、『姿そのものを見たくない』という方が多い。そこで被害を防ぐために忌避用薬剤を家の外壁などにまくこともひとつ。効果は1カ月程度(商品によって違う)続くため、定期的に散布することをオススメしています」
また、カメムシは夜間に明るい場所に近寄ってくる習性がある。
「光に寄ってくることからライトの明かりが漏れないように気をつけるのもいいでしょう。玄関灯をつけている家庭があれば、極力消しておくことが無難です」(前出の担当者)