自民・堀井学氏事務所に家宅捜査その次は? 香典違法配布で公選法違反の疑いも“本丸”は裏金資金の使途
自民党国会議員の事務所に東京地検特捜部が家宅捜索や強制捜査に乗り出すのはこれで何度目なのか。有権者もいい加減、同党の悪質性に気付いた方がいいだろう。
自民党の堀井学衆議院議員(52)=比例北海道ブロック=が秘書らを通じて選挙区内の有権者に香典を渡したとされる事件で、東京地検特捜部は18日、公職選挙法違反の疑いで東京・永田町の議員会館や北海道登別市内の堀井氏の事務所などを家宅捜索した。
堀井氏は2022年ごろ、選挙区の北海道9区(苫小牧市など)の有権者に対し、自身の名前を書いた香典などを秘書らに持参させていた疑い。違法な寄付の総額は数十万円に上る可能性があるという。
堀井氏は同日、自民党に離党届を提出。了承されたが、週刊誌に「パパ活」疑惑を報じられ、名誉棄損で発行元を提訴したものの、東京地裁に請求を棄却された吉川赳衆院議員(42)=比例東海=のように、自民党では事件を起こした議員が何ら説明もせずに「離党」するという場面が繰り返されてきた。
■香典配ったなんてチンケな罪ではなく、裏金の扱いについて調べるべき