台風10号が列島縦断の恐れ…災害シーズンに“終わった人”岸田首相が危機管理トップで大丈夫か
突然の自民党総裁選「不出馬」表明から、間もなく2週間。14日の緊急会見で「今後も総理・総裁として最後の一日まで政策実行に一意専心、当たってまいります」と誓った岸田首相だが、出馬断念以降の首相動静を見る限り、公務日程はスカスカだ。
26日は能登半島地震復旧・復興支援本部を開催、先週末の24日は処理水放出から1年の節目に合わせ、影響を受けた福島県いわき市の魚市場を視察──。復興支援の「やってる感」演出には余念はないが、官邸にいても目立つのは、総裁選出馬を目指す議員の「岸田詣で」を受け入れているくらい。
■最大の関心事は最後の「思い出づくり」のみ
土曜・日曜は終日、公邸で過ごす日が増え、17日は散髪後に東京・神宮前の私邸に戻り、家族と食事。平日も会食がなければ午後6時台には公邸に帰り、すでに「終わった人」として暇を持て余している状況だ。目下の関心事は最後の「思い出づくり」だけのようだ。
「9月24日から10月4日まで米ニューヨークで開かれる国連総会への出席を目指し、首相は意欲満々。バイデン米大統領をはじめ、各国首脳との会談も検討しています。自称『外交の岸田』として最後の首脳外交のハレ舞台。新総裁選出後では格好がつかないため、9月27日の総裁選の投開票よりも前に現地を訪問できるよう日程調整を重ねています」(外交関係者)