動物病院を替えたら薬が効くようになったのは一体なぜ?
「先生の説明を守って薬を飲ませたら、よく効きました。前の病院では効かなかったのに、なぜでしょう?」
初めて来られた飼い主さんがしばらくしてこんなことをおっしゃいました。当院ではよくあることですので、今回は薬について紹介します。
多くの動物病院では、取引先から仕入れる薬袋を採用し、飼い主さんに使ってもらっています。イラストやキャラクターが描かれていてかわいいのですが、当院は使用しません。無地のユニパックやポリビニールの袋です。そこにペットの名前と服用方法(1日2回4日間など)をマジックで記入します。白の紙袋は循環器などの薬です。これも余白部分にメモ。これらをまとめてファスナーつきの袋に入れて、当院専用に使ってもらい、検査結果などもここに入れます。
イラストつきを使用しないのは、小児用の薬袋と似ていて、子供も飼い主さんも間違えやすい。小学校低学年くらいになると自分で薬を飲めるようになり、ペットの薬を自分の薬と間違えて誤飲します。逆に飼い主さんが間違えて小児用をペットに飲ませることも珍しくありません。ユニパックなどをまとめてチャック袋に入れる方法なら、間違えないでしょう。