10月の異称「神無月」、なぜ出雲地方では「神在月」と呼ばれるの?
▽片見月
お月見というと「十五夜(中秋の名月)」が広く知られていますが、もともとは「十五夜」と「十三夜」の両方の月を観賞するのが習わしでした。どちらか一方しか見ないのは「片見月」といって、縁起が良くないものとされていました。
▽豆名月
十五夜を「芋名月」とも呼ぶように、十三夜は、「豆名月」や「栗名月」などとも呼ばれます。これは、収穫した豆や栗などを供えていたことに由来しています。
■えびす講(20日)
主に商家がえびすさまをまつり、商売繁盛を願う行事です。10月20日に行うことが多いため、「二十日えびす」とも呼ばれています。
えびすさまは、右手に釣り竿、左手に鯛を抱えた姿で、七福神の一神として海上、漁業、商売繁盛の神さまとして信仰されています。
▽留守神さま
10月、日本中の神々が出雲大社に集まる間、人々や家を守るために留守番をする「留守神さま」がえびすさまです。そんなえびすさまをおまつりしたことが、えびす講の始まりともいわれています。
▽七福神
「恵比寿」「大黒天」「毘沙門天」「弁財天」「福禄寿」「寿老人」「布袋」という7人の福徳の神さま。日本やインド、中国など各国の神さまが集まり、室町時代ごろから庶民に信仰されるようになりました。