便利なコンビニワインの“罠”。ファミマPB初のニュージーランドワインは「絶対買い!」なワケ

公開日: 更新日:
コクハク

コンビニワインはセレクトを間違えると…

 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「WSET(level3)」を取得。
 皆さんにもっと手軽にワインを飲んでいただきたい、ただただその一心で、1,000円台で買える“神旨”ワインをガチでご紹介します!

【美酒好きアナ厳選 1000円台“神旨”ワイン】

 コンビニに入るたびに、ワインコーナーに新商品が出ているかチェックしながら過ごしている市野瀬です。

 今やワイン専門店に行かずとも、おいしいワインがいつでも手軽にコンビニで手に入るようになりましたね~。ただコンビニワインはセレクトを間違えると、値段に見合ってないお味で大変損するので要注意を!

 今回は、お店でワインを飲むのがバカバカしく感じるくらい(あ、サイゼリヤは別・笑)コスパ最強な“コンビニワイン”の最新情報をお届けします♪

 ファミリーマートで先月発売された『コア ソーヴィニヨンブラン』(税込1,598円)。ファミリーマートのPB「ファミマル」初のニュージーランドワインで、人気ワイン漫画「神の雫」とのコラボレーション商品としても注目されています。

 漫画のみならずドラマや映画で映像化されている「神の雫」とのコラボワインってだけでも十分スゴイんですが、この1本を推す理由は市野瀬的にそこだけじゃなく…。

 白ワイン用のブドウ品種である“ソーヴィニヨン・ブラン(以下SB)の品質がすこぶる良い土地”で誕生したワインが、1,000円台で販売されているから! です。

【読まれています】“サイゼ一人飲み”愛好家の女子アナがハマる「サイゼリヤのワイン晩酌セット」はこれだ!

ニュージーランドはソーヴィニヨン王国!

 ブドウの神様がつくった素晴らしい土地はどこにあるのか。近年国際的に高い評価を受けている、世界最南端のワイン生産地・ニュージーランドの南島「マールボロ」です。

 国際市場では変わらず「ニュージーランド(以下、NZ)=ソーヴィニヨン・ブラン」と言えるほどの人気ぶり。同国のワイン輸出量の8割以上を占め、NZはまさにソーヴィニヨン王国なのです!

 人気を牽引するのは、1975年あたりから注目を集め始めたマールボロ地区でのSBの植樹とワイン醸造の成功で、今や南半球の急上昇株! そもそもNZって冬は暖かく夏は涼しいのが特徴。夜温が低いことによりブドウの酸(白ワインの命!)が高く保たれやすいので、とくに白ブドウの栽培に適した産地なんですよね。

 加えてマールボロは周囲が山に囲まれ、降雨が少なく日照量が多いので、ブドウを完熟させられる優良地。そして島の中央を走る山脈によって、雨を運ぶ西風からも守られているんです。

 ワイン産業を大きく発展させる原動力になったのが、この土地でつくられたSBだったのです!

マールボロSBの真骨頂は「香り」

 アツく語ってしまいましたが(苦笑)、そんな“ソーヴィニヨン・ブランの聖地”で誕生した1本ですからね~。レストランで注文したら4,000円はするであろうワインで…家飲みスタート♪

 色は透明感のある淡めのレモンイエロー。外観は軽快で若々しく、クリーンな印象です…とまぁここまでは他国産地のSBにもよく見られる特徴ですが、マールボロのSBの特筆すべきポイントはずばり、「香り」にあり。

 レモンやグレープフルーツなどの柑橘類に加えて、青草やアスパラガス、ハーブのような清涼香なのです!(ワインラバーたちの間では、『マールボロスタイル』と呼ばれています)

 ワインの温度が上がってくるとパッションフルーツ香も顔を出し、爽やかでしっかりとした酸味とあいまって印象的なスタイルにつくられています。

 穏やかな苦味とドライな果実味、余韻は短めで、シンプルにフレッシュ感を楽しめる溌剌とした味わい。爽快な気分になるフレーバーが心地よく、飲み込んだあと鼻から抜けるグリーン系の香りがマールボロの壮大な葡萄畑を思わせてくれます♡

秋刀魚に合わせても♡
 ワインの香りと調和するようにアスパラガス料理やハーブを使ったお料理全般はもちろん、レモンを絞るメニュー…スモークサーモンや鶏の唐揚げも良いですし、今の時期なら秋刀魚にスダチを絞る感覚で、このSBを合わせるのもオススメのペアリングです♪

 世界から注目されるマールボロで生まれたSBがコンビニで1,000円台で手に入るなんて、いい時代~♡

 今夜の食卓に、いかがですか?

(※本文内の価格等は著者購入時のデータとなります)

(市野瀬瞳/フリーアナウンサー)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  2. 2

    シニア初心者向け「日帰り登山&温泉」コース5選 「温泉百名山」の著者が楽しみ方を伝授

  3. 3

    斎藤元彦氏猛追の兵庫県知事選はデマと憶測が飛び交う異常な選挙戦…「パワハラは捏造」の陰謀論が急拡散

  4. 4

    兵庫県知事選「頑張れ、斎藤元彦!」続出の異常事態…まさかの再選なら県政はカオス確実

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    別の百条委メンバーも兵庫県知事選中に「脅迫された」…自宅前に県外ナンバーの車、不審人物が何度も行き来、クレーム電話ひっきりなし

  3. 8

    悠仁さまの処遇めぐり保護者間で高まる懸念…筑付高は東大推薦入試で公平性を担保できるのか

  4. 9

    異様な兵庫県知事選の実態…斎藤元彦氏の疑惑「パワハラは捏造」の臆測が急拡散

  5. 10

    「資格確認書」利用で窓口負担増の“ペナルティー”を政府検討 露骨な格差に識者も怒り露わに会員限定記事

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動